箱根ガラスの森美術館 ヴェネチアン・グラスミュージアム  
 
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ホーム/ミュージアム/企画展/2012年特別企画展 ─アドリア海の雫─ 煌めくヴェネチアン・ビーズ展

煌めくヴェネチアン・ビーズ展

高い芸術性のヴェネチアン・ビーズを用いたロザリオ・バッグ・アクセサリー・コスチュームなど100余点を展示いたします。

   

2012年特別企画展 ─アドリア海の雫─ 煌めくヴェネチアン・ビーズ展

ヴェネチアはルネッサンス期に地中海貿易を独占し、栄華を誇ったことからアドリア海の女王と呼ばれました。そのヴェネチアのガラスの島ムラーノから秘法の技術を駆使して生み出される繊細優美なガラス工芸はヨーロッパの王侯貴族を魅了しました。その中でも、ムラーノ島で制作されたヴェネチアン・ビーズはその神技とも思える美しさのために、地位や富の象徴であると同時に信仰の対象にもなりました。また、ファッション界でも、ガラス職人の高度な伝統技術が駆使され、デザイン、色彩、など自在に表現されたその美しさは、世界の女性たちの憧憬の的となりました。

本展覧会では隆盛であった18〜20世紀初頭を中心に、世界の人々を魅了し、現代に受け継がれている高い芸術性のヴェネチアン・ビーズを用いたロザリオ・バッグ・アクセサリー・コスチュームなどを、ムラーノ・ガラス美術館やモチェニーゴ宮殿美術館などに秘蔵されている作品を中心に100余点を一堂に展観。「文化」「技術」「歴史」の3部構成でヨーロッパ文化の深淵を探ろうとするものです。

会期:2012年4月20日(金)から11月25日(日)

   
 

展示構成

 
 
  • 文化
往時のヴェネチア貴族のファッションは、絹に金糸、銀糸を織り込み、宝石やレース、そしてビーズをちりばめたじつに華やかで美しいものでした。なかでもその色や形、デザインを自由自在に変化させ、金や宝石にもまさる美しさをもつヴェネチアン・ビーズは、世界各国へと輸出され、アクセサリーとして身を飾ったり、ドレスやバッグ、インテリアに刺繍されました。そして1900年代、ヴェネチアン・ビーズは世界中の貴婦人たちを魅了しました。
 
「ファッション」王侯貴族などの身を着飾った作品
 
フィオーレ・ビーズのロザリオ  

フィオーレ・ビーズのロザリオ
1930年頃 ヴェネチア

乳白色のビーズに、直径1ミリ以下に伸ばされた極細のガラス棒のヴェッテとヴェネチアン・ビーズのなかでもっともポピュラーなフィオーレの装飾が施されている。典型的なフィオーレであるバラと忘れな草の模様が交互に表現されている。

フィオーレ・ビーズのロザリオ
 
コンテリエ・ビーズのピアス
扇
ビーズ装飾 イブニング・ドレス
コンテリエ・ビーズのピアス
1930年頃 ヴェネチア

1760年 ヴェネチア
ビーズ装飾 イブニング・ドレス
1926年 パリ

 

 

「インテリア」 王侯貴族などの生活を飾った作品
 
花装飾モザイク鏡  

ビーズ装飾 鏡
18-19世紀(推定) ヴェネチア
コンテリエ 高21.5cm 幅16cm

木製枠の上に、多色彩ビーズを花柄の装飾になるように接着した小型の鏡。
18世紀のヴェネチア製の鏡は、色ガラスの小花をつけたり、鏡面にボヘミアを真似た様式でグラインダーで刻みが施される装飾が一般的であったためこの独創的なビーズ装飾の鏡は全くの例外とされ、18世紀末、もしくは19世紀初頭に製造されたと推定される。

 
香水瓶(赤の絵の具付け)
乳白香水瓶
ブラシ
香水瓶(赤の絵の具付け)
19世紀 ヴェネチア
乳白香水瓶
19世紀 ヴェネチア
ブラシ
19世紀 ヴェネチア
 

  • 技術
世界中を魅了したヴェネチアン・グラスの高い技術を、わずか数ミリのビーズの世界に凝縮したヴェネチアン・ビーズ。そのテクニックと完成された造形美で、生産量、種類、質の点で他国を圧しました。14世紀初頭からヴェネチアン・ビーズに使用するガラス素材はムラーノ島のみで製造するという条件が課されていました。3万色ともいわれるムラーノ島ならではの豊かなガラスの色彩、そして人々の美意識や好みを反映させたデザインを思いのままに操った、スピアルーメと呼ばれる女性ビーズ細工師たち。小さな作業部屋で、丹念に心を込めて作られた一粒のビーズが世界の人々を魅了しました。
 
制作工程やパーツなどから職人の技やストーリー
 
道具とガラス棒  

道具とガラス棒
1935-1940年 ヴェネチア 縦54cm 横54cm

ビーズを作る材料として用いられるガラス棒。熔かしながら銅線に巻きつけビーズのベースを作る。また、ごく細く引きのばしたものはビーズの表面の装飾に、断面に模様のあるものは薄くスライスし、ビーズの表面に貼りつけて使われる。断面が花や星などの模様、側面が縞模様に仕上げられたガラス棒などがみられる。縞模様のビーズをカンネと呼ぶ。

道具とガラス棒
 
 
グリッリ会社の資料写真
ビーズのフリンジ見本帳
ビーズ種類見本
グリッリ会社の資料写真
1902年 ヴェネチア
ビーズのフリンジ見本帳
1905年 ヴェネチア
ビーズ種類見本
20世紀 ヴェネチア

 

 

豊かな色や装飾から高度な技術
 
ビーズの装身具  

ビーズの装身具
20世紀 ヴェネチア

透明ビーズをベースに、細かく砕いた多色のガラスチップがランダムに混入している。また、アヴェンチュリンの粉末が入ることにより、内部に無数のアヴェンチュリン・グラスが内包され、輝きに満ちたビーズを作り出している。

ビーズの装身具
 
ビーズネックレス
ビーズネックレス
ビーズネックレス
ビーズネックレス
1930年代 ヴェネチア
ビーズネックレス
19世紀頃 ヴェネチア
ビーズネックレス
1950-1960年頃 ヴェネチア
 

  • 歴史
ビーズの歴史は古く、紀元前数万年にまでさかのぼります。「ビーズ」という言葉は、アングロサクソン語の「祈り」を意味する単語から来ており、多くの宗教で祈りのための神聖な道具として使われてきました。ガラス製のビーズは、古代からガラス製造技術の発展とともに世界各地で作られています。なかでも13世紀頃からつくられ始めたといわれるヴェネチアン・ビーズは、19世紀中頃からその華麗な美しさが女性たちの間で大流行し、黄金時代を迎えました。
 
時代の指標となる出来事にちなんだ作品
 
ランプワークによるネックレスとイアリング  

ランプワークによるネックレスとイアリング
1838年 ヴェネチア
ランプワーク
ジョヴァンニ・バッティスタ・フランキーニ作
縦22cm 横27cm 高5cm

ピンク色のガラスで作られた大玉のビーズネックレスと、お揃いのイアリング。各々のビーズ中央部分の金帯の表面には、ドゥカーレ宮殿、サン・マルコ広場、帝国軍、名前、銘、装飾等が、細密に刻まれている。ビーズは空洞で軽い。
木製容器の内側には、「ランプワークのビーズ。透明ガラスでコーティングされ、内側に金箔を使用、その内二つにはヴェネチアのサン・マルコ広場の眺望が描かれる/G.バッティスタ・フランキーニ作/1838年ヴェネチアでの展示会のために制作/1865年にムラーノ島のガラス美術館に寄贈」とある。ガラスビーズ職人芸の傑作として、制作された当時からすでに高い評価を受けていた作品である。

 
 
ビーズのネックレス
ビーズのネックレス
ビーズのネックレス
ビーズのネックレス
紀元前5-紀元前6世紀 フェニキア
ビーズのネックレス
15-16世紀 ヴェネチア
ビーズのネックレス
20世紀初頭 ヴェネチア

 

 

歴史上の人物にちなんだ作品
 
モザイク・グラスの大型ビーズ  

モザイク・グラスの大型ビーズ
1845年頃 ヴェネチア
モザイク・グラス
ジョヴァンニ・バッティスタ・フランキーニ作
直径8.8cm

ビーズ本体は濃紺色のガラス、表面は色ガラスの細い線状模様、アヴェンチュリン・グラス、作者ジョバンニ・バッティスタ・フランキーニのイニシャル「GBF」と「F」の文字、イタリア語で「千の花」と呼ばれるミルフィオリ模様がランダムに封じ込められている。ビーズ加工を終えるまでに、ガラスの塊を高温に保つ必要があり、ガラスの表面が急激に冷却されると収縮が生じて破損する恐れがあるため、ゆっくりと放熱させることの難しさがある。

 
“ローマ教皇(グレゴリウス16世)”メダル付ビーズのロザリオ
表面
裏面

“ローマ教皇(グレゴリウス16世)”メダル付ビーズのロザリオ
1832年 ヴェネチア

47粒のガラスビーズと、3粒のテラコッタ製ビーズが銅線で連なり、先端銀製メダルが付いている。メダルの表面には、グレゴリウス16世の肖像と、「Gregorius XVI Pont. Max. A-II1832」の表記がある。裏面には、頭蓋骨が載せられた石の祭壇の前で跪いて祈る聖人ロムアルド、祭壇に立てかけられた巡礼杖、聖人の背景に一本の樹木が描かれ、「S.RomualdusAB-CAMAL RAI-R-50」の表記がある。

 

箱根ガラスの森美術館 2012年特別企画展 ─アドリア海の雫─ 煌めくヴェネチアン・ビーズ展
  • 会場:箱根ガラスの森美術館
  • 会期:2012年4月20日(金)から11月25日(日)
  • 時間:午前9時から午後5時30分(ご入館は5時迄)会期中無休
  • 料金:大人¥1,300 大高生¥1,100 小中生¥800
  • 主催:ヴェネチア市立美術館総局、毎日新聞社、箱根ガラスの森美術館
  • 後援:イタリア大使館、イタリア政府観光局(ENIT)、イタリア文化会館
  • 協力:ムラーノ・ガラス美術館、モチェーニーゴ宮殿美術館

 

 

図録『煌めくヴェネチアン ビーズ −アドリア海の雫−』
       
─アドリア海の雫─ 煌めくヴェネチアン・ビーズ展  

ファッションから宝飾品、室内装飾とあらゆるところに飾られた18世紀から20世紀初頭を中心としたヴェネチアン ビーズ約90点を収録。
ヴェネチア製フィオラータ模様のビーズ付

 

発行:箱根ガラスの森美術館

監修:岩田正崔
(箱根ガラスの森美術館館長)

編集:箱根ガラスの森美術館 学芸部

編集協力:マリオ・ボニチェッリ
(株式会社うかい イタリア支店長)

デザイン:山田政彦
印刷:大塚巧藝新社インターナショナル

頁数:131頁 サイズ:185×130mm
価格:2300円 (税込み)

煌めくヴェネチアン・ビーズ展
ビーズが1つ付属しています。
 
発送をご希望の場合は、郵便番号、住所、氏名、電話番号を明記し、
〒250-0631 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原940-48 箱根ガラスの森美術館ビーズ展図録販売係宛て、現金書留で代金2,800円(送料、消費税含む)を送付してください。
代金到着後、1週間以内に発送致します。
(代金引換、銀行振り込みをご希望の方はお問い合わせください)
 
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箱根ガラスの森美術館は箱根仙石原 国道138号線沿いにございます。  YAHOO!地図
開館時間:午前10時から午後5時30分 (ご入館は5時迄)        Googleマップ
〒250-0631 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原940-48 TEL:0460-86-3111 FAX:0460-86-3114
入館料:大人¥1,500- 大高生¥1,100- 小中生¥600-  お得な割引チケットはこちら

 
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